教育委員会ではたらくということ
「教育委員会って、区役所の職員が働いているのか!」
配属を言い渡されたとき、私が最初に感じた驚きです。
教育行政に興味のある方からすれば常識かもしれませんね。
申し遅れました。私は入庁1年目の佐藤です。この春から教育委員会事務局で働いています。
「杉並区立の学校に関わるひと」の分野で、学校運営を支えています。
具体的に言うと、
・ 先生のお給料や手当のこと
・ 外部に委託している業務の管理
・ 付属施設の維持運営
といった分野が担当です。
業務はデスクワークが中心ではありますが、
学校など現地を訪れることもありますし、外部業者さんとのやりとりなど、庁内にいない時間もあります。
自分の部署だけで完結しない仕事も多いので、教育委員会事務局の内外を問わず、
区役所内の他部署とのかかわることも多いのですよ。
先生のお給料や手当が疑いなく支給される。業務がきちんと行われる。
施設が故障や危険なく使える。そうした、学校に関わるひとの当たり前を支えている仕事です。
当たり前に当たり前を作ることで初めて、区立学校の運営が成り立ちます。
そう言ってしまうと、まるで業務がルーティーンワークだけみたいに聞こえるかもしれません。
でもそこは人が絡むこと。多くのイレギュラーが起こります。
時として「これまでなかったトラブルが……」なんてことも、決して少なくはないのです。
これまでのやり方でうまくいかないときどうするか。
これまでのやり方が実は正しくなかったときどうするか。
そうしたときに私が大切にしていることがあります。
それは、「最終的にどうなっているのがあるべき姿か?」を考えることです。
どんな状態なら理想といえるのか?
完全には無理でも、できる限りそれに近づくためには?
踏まえるべきルールはあるのか?
手段と目的が入れ替わってはいないか?
こうしたことを考えながら、提案し、意思決定を受け、実行する。
それを記録して蓄積することで、イレギュラーは次のノウハウになるんですよね。
登校中の小学生や中学生と行き交うと、
自分の働きがこの子達の毎日を作っているんだ! と実感して
朝の眠い目も覚める思いがしますよ。
自分の働きが目に見えて区の行政を支えている。そんな実感のある毎日です。
写真は、業務で外出した先で撮ったもの。
夕焼けに染まる富士山のシルエットを見て、
「よしゃ、もうひと頑張り!」と気合を入れた一枚です。
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